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大阪公聴会での応援演説(1)

2024.01.27

 

近畿では私が及川さんの応援演説を行いました。
下記に応援演説の原稿を貼り付けます。

「<<20240126 大阪公聴会 応援演説>>

 弁護士 武本夕香子(兵庫県弁護士会所属)

「1 はじめに
  皆様こんにちは。
私は、兵庫県弁護士会所属の武本夕香子と申します。
今日は、及川智志候補の応援演説に参りました。

2 弁護士自治は終わっている。
さて、皆さん 皆さんは、
弁護士自治について、皆様はどのように感じておられるでしょうか。

近畿弁護士会連合会には、約7500人の弁護士が登録しています。

この会場を見回してください。何人来られていますか。
日弁連の未来を決める大事な日弁連会長選挙の公聴会に、たったこれだけの人数の会員しか参加していないのです。
そんな中で、本日ご参集の皆様には、心からの敬意を表します。

 公聴会は、直前に知らされるので参加する弁護士が仕方ない部分はあるかもしれません。
しかし、参加者が少なく少数の弁護士で運営されているのは、公聴会に限りません。
日弁連の人権大会も、弁連大会も、そして、単位会の委員会も、同じことのように見えます。

日弁連の会長選挙の投票率も、私が登録した30年近く前は8割を超えていたと記憶しています。
当時、私は、その投票率の高さに驚き「弁護士って凄い。」「これが弁護士自治というものなのだ。」と感心するとともに私もその仲間入りができたことを誇らしく感じました。
しかし、ここ数回は、4割程度の投票率しかありません。
弁護士自治は、形骸化していると言わざるを得ません。
法曹志願者の激減も目を覆うばかりです。
私が受験したときの司法試験受験生は、2万5000人程度でした。その後も法曹志願者は増え続け、59期当時の司法試験受験生は5万人を超える人が司法試験を受験していました。
ところが、近年の司法試験受験者数は、4000人を切るほどまでに減ってしまいました。
 
司法改革以後、弁護士の経済的基盤は取り崩され、公益的活動をする余裕はなくなりました。
横領等の不祥事も増えました。

そのなかで、弁護士自治に対する意識も大幅に変化しました。
弁護士自治に興味を持てないようにされてしまったのです。
 
私のところには、たまに知らない人から手紙が届きます。
『弁護士になったが、弁護士が増えすぎて経営ができない。だから、弁護士をやめることにした。司法改革は間違っているから、これからも武本さんのような活動を続けて行って欲しい。』と言った内容がいずれも書かれてある手紙です。

これが今の法曹界の現実です。

われわれは、単に『弁護士自治ごっこ』をしているだけで、本当はそんなものは、既になくなっているのかもしれません。

この現実から目をそらさないでください。
 
3 及川さんの政策について
 このような現実が生じたのは、何故でしょうか。
誰のせいなのでしょうか。

 それは、司法改革で需要をはるかに超えた弁護士を供給し続けたからにほ
かなりません。
誰のせいかと言われればこのような司法改革を進めた我々先輩弁護士の責任です。」

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