医療訴訟

必要な医療が、それを求める患者さんに十分に行き渡らないなど、医療が崩壊を続けています。
これによって一人の医師にかかる負担がますます大きくなっており、多くの医師達が劣悪、過酷な労働環境の中で働かなければならない状況が生じています。これから一層高齢化社会が進む日本において、医師のニーズが高まっているにもかかわらず。

同時に、医師に対する訴訟提起が増加を続け、たとえば最終的に無罪確定となった福島県大野病院産科医の不当逮捕事件にもあるように、医療現場で起きた問題への法権力の介入など、医師はさまざまなプレッシャーに晒されながら日々戦い続けているのが現状です。

本来、患者や患者の家族とともに病気と全力で戦うことを使命とする医師が、医療に集中できないような社会は、それこそ多くの医療を受ける方々にとっても不利益に他なりませんし、医師不足の原因にもつながりかねません。

患者を医療過誤から守る弁護活動が大切なのと同じ重さで、日々患者のために全力で働く医師達を守る弁護活動も大切だと考えます。
法の下に医師の正義と安心が守られてこそ、はじめて医療再生につながると信じます。



ある医師がブログで書かれているように、
「民事にしろ刑事にしろ、訴訟という方法では、強制的に対立関係を作らざるを得ないこと、医療はどんなに精一杯やったとしても裁判になってしまえば「負ける」か「負けない」かしかなく「勝つ」ことはないことなどから考えると、裁判で決着をつけようというのは、とても愚かで悲しい構図です。」
(「がんになっても、あわてない」愛和病院副院長 平方医師のブログから引用)

というように、医療過誤(事故)の裁判は、被告である医師にとって勝ちのないある意味不毛な裁判と言えるでしょう。
しかし、いかに勝ちがなくとも、真実と正義は存在します。そして医療が高度に専門性を帯びているだけに、その裁判をサポートする弁護士にも相応の知識が求められます。

そうした見地から医師の弁護環境を顧みた時、まだとても満足できるレベルには達していないと言えます。法律と裁判の専門家ではない医師の立場に立脚し、心強いサポーターとして医師の正義を守るために、専門知識を共有しながら働ける弁護士が不足していると痛感します。

幸い私の家族には医療関係者が多く、また家族のネットワークからも、医療の専門的かつ高度な知識にアクセスしやすい環境があります。そうした私のバックボーンを活かして、医師の立場に立ち、医師の正義を守るための弁護活動を実践したいと考えています。

すべては、医師が安心して患者のために働くことができ、
患者が安心して治療を受けられる理想社会実現のために。

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