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裁判員裁判を担当して

2010.01.16

 

 先週13日から15日にかけて、初めて裁判員裁判の弁護人を経験しました。
 もっとも裁判員裁判は昨年5月に始まって間もないですから、裁判員裁判を担当した弁護士もまだそう多くはないと思います。 

 「裁判員裁判は、違憲である。」「裁判員裁判は廃止されるべきである。」との意見の私に神戸地裁の裁判員裁判6号事件が回ってくるのですから、運命とは皮肉なものです。
 
 制度自体の問題は置いておくとして、今回の裁判員裁判の判決では、弁護人の主張をほぼその通りしっかりと認めて戴き、大変良識的な判断をして戴いたと思います。
 
 今回の裁判員裁判では、弁護人側も検察官側も2人体制で臨みました。
 裁判員裁判では、やはり2人体制が必要だと感じました。
 その時、その時の判断がこれまでとは比較にならないほど必要ですし、日によっては朝から夕方まで法廷が続き、その間、緊張の連続を強いられます。
 これまでの弁護活動のやり方は全くといって良いほど通用しません。
 と言うよりも、これまでのやり方をイメージしていては、失敗すると思って間違いないと思います。
 
 裁判員裁判を担当した弁護士は、皆複数で担当し、かつ、それぞれ工夫を凝らし、何とか必死で事件に取り組んでいるといった状態ではないでしょうか。
 
 長時間の緊張を強いられ、今は、心身共に完全に疲弊しています。
 おそらく裁判員のみならず、検察官や裁判官も同じような状態だと思います。
 
 
 
 
 
  

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