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国会議員と選挙

2009.12.01

 

 先日、元衆議院議員の方とお目にかかりお話を伺いました。
 その方は、この前の選挙で落選され、今は公人ではないので名前は伏せさせて戴きます。

 衆議院議員選挙の直前に、兵庫県弁護士会法曹人口問題プロジェクトチームで手分けして、自民党・民主党系の全立候補予定者に陳情に伺いました。
 その方は、私達の訴えに誠実に耳を傾けてくれました。法曹人口増に伴い、弁護士の不祥事が増えていることに問題意識を持っておられ、その観点から法曹人口激増問題について非常によく理解して戴いていたと思います。

 その方は、4年間の在職期間中、献金を受け取らなかったそうですが、それはなかなかできることではないようです。国会議員をしていると、例えば、電報だけで月に200件ほど送ったり、交通費も飛行機の場合は無料になるのに限度があり、歳費等国から支給されるものだけで生活費と政治活動をやりくりするのが大変だからだそうです。
 
 選挙活動や政治活動をしている過程でいろいろな方にご協力をお願いするわけですが、その上献金等を頂戴すると、どうしてもそこで利害関係が出てきてしまい、政治活動にも影響が出てくるようです。
 
 尼崎の白井文市長も選挙活動から政治は始まっているとして「特定の団体から献金を受けると、そこで利害関係が生じてしまいます。だから、私は献金を受けません。その代わり賛同してくださる市民の方お一人お一人から1000円ずつのカンパを頂戴します。」と選挙活動の改革を叫び、赤字すれすれで当選されたとのお話を伺いました。
 詳しくは、「どたばたトホホ」(北村仁著)という本にもありますが、選挙活動や政治活動がどれほど大変か、また、どれほどマスコミから歪曲して報道され、いかに妨害活動に曝されるかは、政治家の方のお話を伺うと本当によくわかります。

 私も会長選挙に落選し、法曹人口問題についての政治活動で疲れきってしまいそうになることがあります。そんな時は、「政治家の方々の真の苦労はこんな程度のものではない」と自分自身を叱咤激励していきたいと思っています。

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