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鳩山邦夫代議士の訃報

2016.06.26

 

 鳩山邦夫代議士が平成28年6月21日、十二指腸潰瘍のため亡くなったとの報道に接しました。

 鳩山代議士は、司法改革に対して当初から疑問を持っておられ、私も2度ほど陳情に伺ったことがあります。

 鳩山代議士は、法務大臣、総務大臣、文部大臣等を歴任されましたが、「司法試験合格者数は500人で十分。」「法科大学院制度は廃止すべき。」と司法改革には一貫して反対の立場に立っておられました。

 率直なお人柄で、私が司法改革の陳情に伺ったときには、30分のお約束だったにもかかわらず、1回目は1時間、2回目などは1時間30分もの長時間にわたり話をして戴きました。おそらく鳩山代議士の秘書は、気が気ではなかったのではないでしょうか。

 鳩山代議士は、「司法試験合格者数を増やせば、法曹の質が下がる。弁護士の数を増やせばよいというものではない。」「そもそも弁護士が足りないという土壌は日本にはなかった。」「法曹になるのに何故法科大学院を経なければならないのか。司法修習や弁護士になってからのイソ弁制度の方がよほど重要である。」などとご自身の考えを語っておられました。

 鳩山代議士が「司法改革がいかに我が国の司法制度を駄目にするか」について机を叩いて熱弁をふるっておられたのが昨日のことのようです。

 鳩山代議士のお言葉で一番印象的だったのは、「法科大学院は一夜にして出来上がった。」「文部大臣を経験した私の耳にも全く入ってこなかった。入ってきた翌日くらいにできることが決まった。法科大学院制度はことほどさように即席で作った制度であり、こんな無駄なものはない。」等々自説を述べておられました。

 また、私が兵庫県弁護士会の会長だったときに、鳩山代議士が代表を務める「法曹人口と法曹養成を考える会」と各地の単位会会長を集めた朝食会を開催して戴きました。

 ところが、当日、代議士が何かの用事と重なっていたらしく、鳩山邦夫代議士と河合克行代議士以外の代議士はほとんど来られませんでした。その時、鳩山代議士は、冒頭の挨拶で、「代議士が集まらなくて大変申し訳ない。」と皆の前で私に対して頭を下げて心から謝罪されました。
 
 これには私も参りました。私としては、鳩山代議士ご自身が朝食会に来られた上に他の代議士を集める努力をして戴いただけでも有難いとの思いがあったのに、これほど誠実に謝られたのでは、かえって申し訳なく、恐縮してしまいました。

 鳩山代議士の訃報に接し、鳩山代議士の司法改革についての遺志を受け継いで、これからも司法制度を少しでも良くしていくための努力を惜しまないとの思いを新たにした次第です。

 鳩山代議士のご冥福を心からお祈り申し上げます。

 

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