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医学部の独り勝ち?!

2016.04.13

 

 昨日のブログで医学部の独り勝ちの記事を引用しましたが、医学部を目指す人が激増しているそうです。

 実際、医学部の偏差値ばかりが急騰し、私大医学部も医師の子弟が入れなくなっているすです。そして、志願者急増に伴い、医学部の偏差値が全国的に軒並み高くなる等大変な変化が生じているそうです。

 また、医学部受験のための家庭教師の料金が高騰し、24時間体制の家庭教師が表れているようです。24時間家庭教師の場合、月額金100万円といった家庭教師料を支払う場合もあるそうです。

 以前は、私大医学部の授業料や入学金に莫大な費用が掛かっていました。ところが、医学部の受験生急増に伴い、受験料や入学金だけでもかなりの収入が得られるため、多くの私大医学部で授業料や入学金が低減傾向にあるそうです。
 
 医師になることのできる人は、以前は、かなり成績優秀で国公立医学部に入学できる人であるか、莫大な費用を捻出できる私大医学部に行けるだけの経済的余裕がある人に限られる等、医師の給源は、きわめて限定されていました。

 今では、私大医学部の授業料が下がり、官僚、弁護士及び公認会計士等文系の職業がいずれも潰されて、優秀な学生が皆医学部を目指すようになったというのが現状のようです。

 医師も社会的に意義深い、非常に重要な職業であるのは間違いないのですが、有為な人材が医学部にばかり集中するのは社会的に見ていかがなものでしょうか。
 週刊現代(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/42805)にもある通り、成績優秀だからと人嫌い等医師としての適性に疑問がある人が医師になっているケースも散見されるようです。
 
 社会は医師だけで構成されているわけではありません。
 
 多様な職業の人々が我が国の社会を動かしているのです。

 政治家や官僚等々有為な人材が多方面にわたり活躍する世の中でなければ、我が社会は組織として脆弱とならざるを得ないでしょう。

 有意な人材が一つの職業にばかり偏ってしまういびつな社会的構図は、社会的にはきわめて問題があると思います。


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