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政治家等の反応

2015.04.06

 

 法曹人口問題・法曹養成問題について、この1年間で様々な活動をしてきました。
 国会議員・県会議員・市会議員等々様々な党の様々な政治家に法曹人口問題・法曹養成問題についての陳情を繰り返して参りました。
 
 そこで、驚いたのが政治家の皆様の法曹人口問題・法曹養成問題に対する理解の深さと速さです。
 
 我々が説明するまでもないといった場合がほとんどでした。
 
 ある時など、遠慮しながら説明しようとしていると、我々が口を開く前に議員(国会議員ではない!)の方から、「弁護士会は何を考えているのか。弁護士が過剰過ぎてどうしようもないではないか。1000人でも間に合わない。弁護士会としてどうするつもりか。このままで良いと思っているのか。」「弁護士会は法科大学院制度を護ることばかり考えているのではないか。」 「法科大学院はこの10年間でこれほど潰れているのに、法科大学院制度を前提に法曹人口問題を考えても仕方ないではないか。」「法科大学院制度は廃止すべきだ。」

等々逆に叱咤激励を受け、面食らったこともありました。

 兵庫県議会や神戸市議会の法曹人口の大幅削減と法曹養成制度のの見直しについての決議は、兵庫県弁護士会の請願が着火剤になってはいたものの、実は、請願以後は、大した労力を要することなく、満場一致で不思議なほどすんなりと通ってしまいました。

 数年前に私が兵庫県議会から同様の決議を得ようと砂をかむような努力していたことがまるで嘘のようでした。
 
 もちろん、この経緯には、当会の委員、副会長の請願までの努力、その結果、理解ある人たちの輪がつながったという、うれしい偶然が重なったこともあります。

 でも、それだけではありません。

 政治家の理解が数年前と比較して格段に変わったのです。
 これは、国会議員、県議員、市会議員の別を問いません。

 何故に政治家の態度がこのような状況なのかについての分析は、様々でしょう。
 でも、誰が見ても、弁護士が過剰で様々な場面で社会的弊害が表れていることは明らかなようです。

 先に札幌弁護士会で行われた法曹人口問題に関する市民シンポでも有識者の方々がパネリストとして「司法改革は失敗だったことが分かったのだから、直ちに抜本的に見直すべき。」旨の発言を口々にしておられた旨の話を伺いました。

 「司法改革の失敗」が見えない(見ようとしない?)「裸の王様」は、徐々に、でも、確実に包囲されつつあるように私には見えます。
 
  

 

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