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副会長の経験

2013.04.02

 

 先週で私の平成24年度の副会長としての任期が終了しました。

 日頃よりご支援頂いている皆様から労いのお言葉や暖かいお言葉、お花まで頂戴致しました。この場をお借りして心より御礼申し上げます。

 副会長としての仕事を全うできたかについて、自己評価できるほどの余裕は今の私にはありません。

 ただ、私に言えるのは、この1年間がこれまでになく本当に忙しく、役員に就任して関係機関約50か所にあいさつ回りをしたのが、あたかも昨日のことのようだということです。

 「昨日のことのよう」という表現は、よく使われますが、実感として本当に「昨日のように」感じられるのですから、全く不思議な感覚です。この感覚は、実際に味わった人でないとわからないと思います。昔の人は本当によくいったものです。

 司法改革に出くわさなかったら、役職に興味のなかった私がこのようなお役につくことはなかったでしょう。
 
 しかし、司法改革に出くわしてしまった以上、一刻も早く司法改革を阻止したかった私としては、副会長をもう少し早くにしたかったとの思いはあります。

 もっと言えば、弁護士会に社会正義をもたらすという意味においては、副会長をせずに会長に当選すべきではあると思っていました。しかし、他方で、一般論としては、会長をする前に副会長を経験しておいた方が良いというのは絶対的真実でもありましょう。

 役員に就くというのは、まさに司法行政に関わることを意味します。

 役員に就いているからこそ、現在、日弁連でどのような議論が行われ、どのような意見照会が行われているのかが手に取るようにわかるのです。
 そして、役員であればこそ、単位会としてどのような回答書を作成するかに前線で関われるのですから、こんなに重要で面白いことはありません。

 九弁連、宮崎弁護士会だけでなく、愛知県弁護士会、埼玉弁護士会、千葉県弁護士会、札幌弁護士会等々続々と各地で素晴らしい司法制度についての意見書や決議が出ています。
 
 実際に役員をしてみて、司法改革の変革期に誰が役員になるのかがきわめて重要なことであることを改めて実感した次第です。

 いずれにしてもこの1年間は、私にとって宝物となると思います。
 
 そして、今日からは、再び有志の一員として、役員としてはできなかった思い切った活動をもしていきたいと思います。

 今後ともどうぞご指導ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い申し上げます。
 
 
 

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