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マスコミとの懇談会

2011.12.28

 

 先日(26日)夕方、兵庫県弁護士会法曹人口プロジェクトチーム主催で、マスコミ
との懇談会と懇親会を開催しました。
 
 マスコミ懇談会では、まず、私の方から日弁連作成の法曹人口政策の関連資料(http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2011/110327.html)を基に10分程度説明をさせて頂き、その後、約1時間30分程度のフリートーキングをしましました。そして、懇親会でも法曹人口問題のみならず、裁判員制度にいたるまで様々な問題についてマスコミとの間で忌憚のない意見交換をさせて頂きました。

 マスコミは、フリートーキングと懇親会で、

・ 市民は、修習生とか法科大学院ということからわからないので、どのように報道をするかが問題。
・ 我々が報道しても、市民は司法制度等に関心がない。 
・ 市民は未だに弁護士は裕福なエリートというイメージでしか見ない。
・ ワーキングプアー弁護士という一面的な報道が続いているので、違う切り口で報道したいと思っているが、なかなか良い切り口が見つからない。
・ どうしてこのようなことに当時、弁護士が皆賛成してしまったのかがわからない。
・ 社説論者と我々の意見は必ずしも一致しない。何故社説論者があのような報道をするのか我々現場の記者にはわからない。
・ 司法審等の滅茶苦茶な議論や意見書が何故これまで見過ごされ、問題とされなかったのかが我々にはわからない。
・ 弁護士会内で世代間の断絶が起こっているのではないか。
・ 日弁連や単位会の政策が平会員の意見とずれているのではないか。若手弁護士等大勢を占める意見の人が会長になる等して弁護士会一丸となって政策を進めて行く必要があるのではないか。

等々本当に様々な御意見を頂戴致しました。
 
 驚いたのは、私達が説明するまでもなく、記者の中では「司法改革が失敗であった」との認識が当然の前提となっていたことです。
 
 ただ、これらマスコミは、司法担当の記者で、司法の現実を非常に良く理解している人たちです。

 司法記者の認識が市民一般に広まるのは、かなりの時間と人権にかかわる多くの犠牲を払った後のことになるでしょう。

 その時に是正しても遅いのですが・・・。

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