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委員会の議事公開

2011.12.25

 

 昨日は、日弁連法曹人口政策会議の秘密主義について書きましたが、日弁連には、法曹人口政策会議よりも更に秘密主義が徹底された委員会があります。

 それは、『日弁連法曹養成検討会議』と言われる委員会です。

 『法曹養成検討会議』という名前からおわかりの通り、法科大学院制度を中心とする法曹養成制度を扱う委員会で、法曹養成フォーラム対策のバックアップ委員会と位置づけられています。

 「法曹養成制度」を「検討」するというのであれば、法曹養成制度の中核は本来司法修習制度のはずなので、司法修習制度を含めた法曹養成制度のあり方を検討すべきはずですが、実際には、法科大学院制度ばかりを中心にして会議をされているようです。

 秘密会議なので勿論詳細はわかりませんが、今年の11月に1度だけ、法曹人口政策会議、修習委員会、法曹養成検討会議の意見交換会が行われました。その時の議論から「法曹養成検討会議」とは名ばかりの法科大学院中心主義・法科大学院礼賛主義に基づく委員会であることは十分推察できました。

 日弁連法曹人口政策会議の方は、昨日のブログで申しあげたように会員であれば誰でも傍聴が可能です。議事録も要約議事録で、氏名が公表されていない不十分なものとは言え、各単位会に備え置かれていますので、会員であれば、議事録を見ることができます。

 ところが、日弁連法曹養成検討会議には、会員であっても傍聴することができません。
 議事録が存在するかどうかはわかりませんが、会員であっても議事録にアクセスすることさえ許されていないのです。

非公開の理由は、「戦略を練っているところだから」だそうです。
 しかし、法曹養成検討会議が母体となって、日弁連として法科大学院制度に関する重要な提言を次々と公表しており、重要な意思決定機関の母体の1つとなっていることは間違いありません。従って、「戦略を練っているだけだから非公開」という理由は妥当しないと思います。

 構成メンバーも非常に偏っているように見えます。

 このような秘密会議で一体全体何をしようというのでしょうか。
 
 実は、宇都宮会長に日弁連法曹養成検討会議の傍聴を申し出て、許可されたことがありました。ところが、その直後に傍聴許可は取り消されました。

 日弁連会長の発言でさえ撤回させられる勢力、人達が日弁連内に存在することの恐ろしさをその時感じたのは、私1人ではなかったでしょう。

 
 

 

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