最新情報詳細 一覧へ

< 一覧へ

給費制市民シンポ

2011.07.02

 

 本日、兵庫県弁護士会で司法修習生の給費制についての市民シンポが開かれました。
 
 まず初めに、宇都宮健司会長の挨拶があり、その後、当会でオリジナルビデオ『貸与制反対はじめました』を流しました。
 オリジナルDVDでは、AMEMIYAの「冷やし中華始めました」の替え歌「貸与制反対はじめました」が流れ、2041年の劇中ニュースでは、法曹がお金持ちだけで占められるようになり、貸与制の申込み者が1人もいなくなったことから貸与制自体が廃止されたとのニュースが流れました。
 
 次に、災害支援で有名な津久井進弁護士と永井幸寿弁護士により「司法修習生時代の給費制が弁護士として災害復興に奮闘する弁護士の原点である。」「貸与制なら法曹への道もあきらめていた。多額の借金を抱え、ボランティアに邁進することはできない。」旨のお話がありました。

 その後、会場発言があり、日弁連法曹養成検討会議の川上明彦弁護士により法曹養成フォーラムの議論状況等の説明があり、最後に当会の笹野哲朗会長による閉会の挨拶でシンポは幕を閉じました。

 シンポで強く印象に残ったのは、会場発言で法科大学院生が2人発言されたのですが、それぞれの方が800万円と700万円の「奨学金」という名の借金を抱えていることを顔と名前を出して吐露されたことです。
 発言者である学生さん達は、皆「給費制が廃止されれば、1000万円を超える借金を抱えて弁護士になり、それでも社会正義と人権擁護の初志を貫徹できるのかがとても不安である」旨口々に言われていました。
 全くその通りだと思います。

 法曹を目指す障害となるのは、法科大学院制度と法曹人口問題ですが、法科大学院制度の上、司法試験合格者数2000人のままで、更に、給費制が廃止されることを決して許してはならないと強く思いました。

 
  

pagetop