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兵庫県弁護士会市民シンポの報告

2011.02.27

 

 昨日、兵庫県弁護士会で「弁護士大増員時代に見えてくる私たちの暮らしの未来を語りあろう」という市民シンポが開かれました。

 2日前には朝日新聞に大きく報道して戴き、昨日は、産経新聞や読売新聞も報道して戴けたので、約80名の方にご来場戴きました。当会で行われた給費制のシンポは、20名程度でしたので、この手のシンポとしては大変多くの方に来て戴けたと言えるのではないでしょうか。
 お忙しいところ、足を運んで戴いた皆様本当に有り難うございました。
 この場を借りて御礼申しあげます。
 
 そして、ほぼ全紙の新聞記者がシンポに足を運んでくれました。また、今日の神戸新聞の朝刊では、昨日のシンポの報告をカラー写真付きで報道して戴けました。弁護士会の行うシンポでこれほど多くのマスコミ(新聞記者)が来られ、これほど大きく報道して戴けるのは大変珍しいことではないでしょうか。
 それほどマスコミの関心も高まってきているのかもしれません。

 昨日のパネルディスカッションには、5人のパネリストのうち、3名(うち1名は読売新聞記者)が一般市民でしたが、「『弁護士を減らせ』というのは、弁護士のエゴ」という意見は全く聞かれませんでした。
 他の新聞記者と話しをしていても、「弁護士のエゴ」として捉えられる方は、ほぼ1人としていないのです。

 会場発言では、80歳を超えた市民の方から「弁護士は急増しているのに、事件数は減っている。明らかに需給バランスが壊れているではないか。何故、すぐにでも減らさないのだ。弁護士会は何をしていたのだ。弁護士会としての今後の活動をどうしていくつもりか。」というお叱りまで受けました。

 昨日の市民シンポを開いて「市民やマスコミが理解しないから司法試験合格者数の減員を言うべきではない」との意見に,いかに説得力がないかということを改めて強く感じました。

 「『合格者数を減らせ』というのは弁護士のエゴ」などという議論をする「マスコミや市民」というのは社説論者や法科大学院関係者だけで、現場の記者や市民はもっと賢明で、人間としての質が高いのです。

 会場には、民主党の井戸まさえ議員、公明党の赤松正雄議員、公明党の元議員の冬柴鐵三先生も来られて発言して戴きました。

 井戸先生や冬柴先生は、もともと司法改革に対して懐疑的な御意見をお持ちだったのですが、司法改革に対して肯定的であった赤松議員までが「司法改革は制度設計を見誤っていた。司法改革を進めた我々政治家にも責任がある。」と発言されたのには大変驚きました。

 いずれにしても、事前準備は大変でしたが、とても実り多いシンポになったのではないかと思います。

 基調講演を頂戴した坂野真一先生を始め、パネリストの皆様、裏方でシンポを支えて戴いた兵庫県弁護士会法曹人口問題PTの委員の皆様、弁護士会事務局の皆様本当に有り難うございました。
 

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