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完全な敗北

2011.02.24

 

 先週の土曜日の日弁連法曹人口問題政策会議で、中間とりまとめ案についての話し合いが行われ、中途半端な内容のとりまとめがほぼ確定してしまいました。
 
 3月の日弁連理事会で可決されたら、正式に決まります。
 それまでに多少の字句修正等はあるかもしれませんが、大幅な変更はないものと予想されます。

 まだ、正式なものではないので、法曹人口問題についての中間とりまとめの詳しい内容は公にできませんが、あくまでもこれまでの司法改革を前提とした意見になるはずです。
 
 これは、私達の完全な敗北と評価できるでしょう。
 
 このブログでも以前も申し上げたと思いますが、私は、このような中途半端な内容であれば、まとめない方が良いと思います。

 少しずつにじり寄るように舵を切るよりは、例え時期が遅れても、大幅に舵を切る方が運動としてのエネルギーが勝り、方針変更ができるからです。結局は、その方が流れを完全に変えることができるはずです。
 あらゆる革命は、少しずつ転覆するのではなく、劇的な転覆を経ています。これは、過去の歴史を見るまでもなく、エジプトの例等現在の事例でも全てそうなのです。

 法曹人口問題政策会議での私達の健闘むなしく、このような内容になってしまったのは、ひとえに決定権限を持った人事が「隠れ増員派」の弁護士で占められていることによります。私も中間とりまとめの対案を出しましたが、その内容は全くといって良いほど取り入れませんでした。政策会議での平委員がどんなに抵抗しても、最低最悪な文章を押し戻す以上のことはできないのです。

 日弁連法曹人口問題政策会議での闘いで、本当に人事権を握られることの虚しさや悔しさを噛みしめています。
 
 日弁連の会長の首をすげ替えただけでは、何も変わらないことが、もはや明確になりつつあります。

 日弁連の会長のみならず、全国の単位会理事を、そして、日弁連理事や事務局その他日弁連の意思決定に携わる、全ての人事を私達の「同志」がとり続けていかなければならないのです。

 私は、来年、兵庫県弁護士会の会長選挙に立候補する意思を固めました。
 3度目の挑戦です。実際になれるかどうかは分かりません。
 それは、兵庫県弁護士会の会員が決めることです。
 弁護士30年目くらいで会長になる当会の慣例からすれば、無謀であることは百も承知の上です。
 しかし、あと15年も待っていたら、取り返しのつかないことになります。

 「どうせ負けるのだから」と手をこまねいて見ているだけでは何も変わりません。

 自分なりの、できる限りの抵抗をしていかねば、後から後悔しても、もう遅いのです。

 この10年間、闘い続けてきましたが、これからも、挑戦あるのみです。

 

 

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