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今年の残りあとわずか

2010.12.12

 

 最近、本当に1年の通り過ぎることの早さに戸惑うばかりです。

 毎年、法律新聞では「新春アンケート」というのを弁護士に実施しています。
 私の記憶では、昔は、法律新聞の新春アンケートは、全弁護士に実施しており、その中から法律新聞の方で掲載する回答を選んで掲載していました。ところが、最近は、全弁護士にアンケートを実施するのも経費がかさむからでしょうか。法律新聞の方でアンケートを実施する弁護士をかなり選んで行っているようです。

 兵庫県で私以外にどなたが選ばれているのかは分からないのですが、何故か毎年私には法律新聞から新春アンケートが送られてきます。私としては、これを面倒と捉えず、有り難いことと捉えるようにしています。なぜなら、誰でもメディアに自分の意見を載せてもらえるわけではないからです。

 ただ、今年は忙しくてなかなかアンケートに目を向ける時間もなく、期限を過ぎてから回答をしてしまいましたので、掲載されないかもしれません。

 その法律新聞の新春アンケートの質問の1つに「今年一番印象に残った出来事は何か。」と言う質問がありました。

 私は、迷うことなく「兵庫県弁護士会での1000人決議」と回答しました。

 兵庫県弁護士会の1000人決議の特徴的な事象のあらましは、法律新聞の5月14日づけ「論壇」に掲載してもらいましたので、重複する部分は割愛して「論壇」に載せなかった事象を述べさせていただきます。

 それは、何と言っても、1000人決議を執行部提案として上程した当時の会長が強力に反対しただけでなく、過去の歴代の兵庫県弁護士会の会長が皆反対したのにもかかわらず、トリプルスコアで可決されたことです。
 私が見る限り過去の会長で棄権された人が2人おられましたが、その他全員が反対にまわったのです。
 
 ところが、当時の現会長及び過去の歴々の会長の反対意見には従わず、多くの弁護士が賛成にまわりました。

 宇都宮健児会長の日弁連会長選挙でも、その兆候は認められました。

 過去の歴代の会長が山本剛嗣候補者を推したのに、保守的と言われる兵庫県でもダブルスコアで宇都宮会長が票を獲得したのですから。

 でも、1000人決議はトリプルスコアですから、宇都宮選挙をも勝る出席率と票差がでました。

  これは、保守的な兵庫県弁護士会にあって画期的な事柄です。

  と言うよりも「事件」と言っても過言ではないでしょう。

  これでこそ、権力に屈することなく、正義を貫く弁護士の真髄というべきでしょう。
  旧主流派のお歴々はいい加減気がつかれた方が良いと思いますが、残念なことに「小人の過ちや、必ず文る(かざる)」の言葉通り、未だに自らの非を認める人はほとんどいません。

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