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蒼天已死(その2)

2010.03.13

 

 日弁連会長選挙は、山本剛嗣候補が敗戦し、年間司法試験合格者数1500人を掲げた宇都宮健児候補が逆転勝利しました。
 
 山本候補は、これまでの日弁連の歴代会長をずらっと賛同者に連ね、従来の派閥を利用した選挙戦を展開され、事前予測では「山本有利」とのことでした。

 司法改革は、中坊公平氏を始めとした日弁連の歴代会長が主導的に拙速に、反対する弁護士を弾圧する勢いで強引に進めてきたものです。
 
 今回の選挙では、これまで圧倒的な力を発揮してきた主流派が負けたことに大変大きな意義がありました。

 まさに、「蒼天已死 黄天當立 歳在甲子 天下大吉」(蒼天已に死す 黄天當に立つべし 歳は甲子に在り 天下大吉)で、平会員弁護士による一揆で天下を転覆させたのです。

 山本候補は、敗戦の弁で「司法改革の否定とは思わない。」と言われました。

 しかし、マスコミが一斉に「争点は法曹人口問題」と報道していたように、今回の選挙の最大の争点は、法曹人口でした。

 その選挙で主流派である山本氏が圧倒的に負けたのですから、弁護士は、これまでの司法改革をまさに否定したのです。

 未だに認められないのは、往生際が悪いと批判されても致し方ないでしょう。
 他にどんな敗因があるのかお聞きしてみたいものです。 

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